『英雄伝説VI〜空の軌跡SC』/日本ファルコム(Win)

SC単体でも80時間超、FCからぶっ通しだと140時間。大作ゲームがよく「プレイ時間100時間!」みたいに煽ってる時期もありましたが、大概そういうのは40時間くらいで終わらせられるんですが、しかしリアルでこんなに時間がかかったのは初めてかもしれない‥‥。以下、壮大にネタバレも含んで感想など。ご注意ください。
そんな感じで無事『英雄伝説VI 空の奇跡』(以下、FC)と『英雄伝説VI 空の奇跡SC(セカンドチャプター)』(以下、SC)が終わりました。発売時期こそ約2年の開きがあるこの2本ですが、この際一本のゲームとして考える方が適切です。事実、SCのスタートは、FCのエンディングの直後、まるでコンシューマ機のゲームをディスク1からディスク2に入れ替えたくらいの気分で始まります。僕はFCを発売まもなく買っていたのに、結局今年に入ってSC発売目前からぶっ通しでやったので良かったのですが、FCを2年前にやった人たちは、よくもまーアレで2年も耐えられたものだと関心しますよ。
そんな状態なので、もちろんセーブデータは一部引継ぎ、LVやサブイベントの達成度に応じてご褒美アイテムがもらえます。装備品こそリセットされてますが、オーバルアーツのリセットは、ストーリー上でうまくやったなあと思います。
さて、ついこの間FCについての感想も書いたのですが、FCとSCはゲームスタイル的にそれ程変化はありません。なので、FCの魅力はそのままSCの魅力だといえますので、そういう事はFCの感想を参照していただきたい。こちらではSCの新要素やちょっと気になった事を書いておくだけにします。
まず、新要素というか強化されたのが「釣り」。FCではエステルの特技に挙げられているもののイベントを切り抜ける事はあっても特にヤリコミという意味での要素は無かったですが、今回はその辺がしっかり活かされています。FCでは釣り場と餌とコマンド指定によるタイミングで釣れる魚が固定になっていましたが、今回は釣竿や餌の種類も豊富になり、タイミングもアクション形式になりました。竿や餌は自分で集めるしかなく、つった魚が新たな餌になってさらに大物を狙える様になってたりするのが深いです。さらに釣れた魚はアイテムを落とします。序盤から大物を釣ってレアアイテムをゲットする楽しみがありますね。ついでに釣った魚の情報は絵付きでコレクションできます。釣り手帳を埋めるのも一つの楽しみかも。
新要素というとカジノもそうなんですが、ポーカー、ブラックジャック、スロット、ルーレットとありますが、こっちはちょっと簡単だった様に思います。
次は気になった点。まずはSCの感想でも結構見かけますけど、敵の強さのバランスです。特に終盤、というかボス関係がね、ちと物足りなく思ったのは正直な話です。序盤は、上記の通り装備もアーツもリセットされるのにFC終盤の様な固さの的が現れるので、ゴリ押しで済んだFCと違って、こっちのもてる技を色々駆使しないと必須な感じだったのですが、そうやって賢い戦い方をプレーヤーが学習してしまうせいか、ゲームが進むにつれどの戦闘も楽勝になっていきます。特に終章のボス連発のあたりはねー、やっぱり苦労して勝つ事にカタルシスを感じるわけで、そういう意味ちょっと物足りなかったですね。特に真っ先に名前の挙がる“剣帝”ですが、あそこは勝っても負けてもイベントが進む形式にして、こっちが普通にやったら簡単に負けるくらいのものでも良かったと思うんですが。
とは言え、型にハマッた戦い方だけでは勝てない手ごわい敵はもちろんいる訳で、天眼や情報のクォーツ効果でよく相手の能力を知っておく事で対処できます。というか、ダンジョンの先で待ち受けるボスに対しての有効な手段が、ダンジョン内の宝箱に入っているという“仕掛け”があるので、それに気づくのが肝か。
次に、良かったんだけどもうちょっとどうにかなったんじゃね?という事で、エンディング。いや、実際の飛空挺からズズッと視点が動いて青空をバックにエンディングテーマが流れ出したトコは、もう「キタキタキタキター!!!」だったんですがね。例えば、FCではラスボス戦後、王都グランセルを歩き回っていろんな人と会話する事ができました。この『空の奇跡』の魅力は、この「人との会話」であったと思うので、故にクリア後の充実感があったのですが、SCではそのままエンディング直行だからねー。例えば、ラスボス戦後みんな帰ってきましたとなった後、数日後数ヵ月後のエステルとヨシュアの旅立ちの朝からリベール漫遊モードになって各地を巡れて、フィニッシュはロレント空港から出発(もしくはハーケン門から国境越え)ってところで、そこから青空に視点が移っていってエンディング、でも良かった様に思うんですがね。だってほら、リベール通信12号読みたいし、メイベル市長とかキリカさんに会いたいじゃん!(エー
あーそうだ、その2人で思い出したけど、せめて顔グラ付きの奴は声欲しかったよなぁ。執行者なんかレーヴェ以外声なしってもったいなさ過ぎだろ。声と言えば、初めこそ戦闘でもイラねーかも?と思ったけど、なれちゃうと強制イベントくらいパートボイスで喋ってくれればいいのに、と思いましたとさ。
それから改めてスゲーと思ったのが、ドットキャラの動きの細かさ。ブライト家で布団を掛けるシーンでの布団の動きがスゲーと思っていたんだけど、エンディングでのエステルの動きも凄い。顔グラのジト目までドットキャラで表現してるんだもの。ぶっちゃけさ、ムービーに頼るよりも、ポリゴンとドットキャラで全部通した方が良かったんじゃないの?と思ったさ‥‥

などとまぁ色々書きましたが、やって満足した作品だからこそ「もっとこうだったら」が出てくる物だと思います。そんな気分にさせてくれる、間違いなく大作でした。できればFCとSCセットでやった方がいいですよん(笑

以下、キャラ雑感など

エステル
今回は正真正銘の主人公。なんだけど主人公らしくオールラウンドなスペック故か育成の方向性を見定めておかないと終盤中途半端なキャラになっちゃうかも。雑魚戦ではアタッカーなのにボス戦ではサポート役になってしまいましたとさ。イベントでは、己色気付きおって!っつーか、講堂とか飛行船内でのクローゼとのやり取りがおいし過ぎ。パンちらあり(笑
ヨシュア
FCから変わらず最強の戦闘力+「知っているのか雷電!」キャラだな。背後に回りこまれてるのに先手を打てるのオソロシス。エステルとの再会の場面がアッサリし過ぎという声もあるけど、あのくらいで結構満足かなぁ。というか結構ウルッとしましたよ。後、相変わらずモテ過ぎ。意識せずエステル、クローゼ、ジョゼットのパーティーに組んで気が付いて吹いた。
シェラザード
今回はシェラ姉ルートでやりましたが、やっぱりスペック的に微妙なんだよなぁ。でも固有敵が居るので終章でも存在感はありましたが。ルシオラの最後のとこはちとウルウル。スペックが微妙と言っても、ヘブンズキッスを有効活用すると圧倒的に有利にはなるので、やはり戦い方の問題でしょうかね。ブーケをもらうのに必死過ぎです><。カプ的にはオリヴィエ?なんとなくカシウス狙いだよな。
アガット
5章が全てであり5章で終わったキャラだよなー。固有敵もなかったし。スペック的には悪くないんだけど、終章なんかイベント重視でパーティー組んでたから、出番が全然なくてレベル置いてけぼりだし。剣帝戦で何かあるかと思ったんだけど、基本的にヨシュアメインで進んだしな。というか、そのままラスボスまでなだれ込んだので、一応ラスボス戦メンバー(笑。でも、バッファローレイジ+ドラゴンダイブは最強。アガット×ティータのカプだけは万全になったと思った。勝ち組。
オリビエ
子安キャラ。「声が付くなら間違いなく子安」を実践するとこが凄いじゃないか。ひっそり暗躍してる人でもあったけど、シェラ姉同様諜報員だとずーっと思ってたよ。ある程度地位は高くて、ぶっちゃけリシャールみたいな立場を狙ってるのかと思ってたけど。魔法使いとしては相変わらず性能はいいんだが、8章で抜けるのがムカつくよ一番居て欲しい時に!というか、8章って魔法使いキャラが全部抜けて参ったね。
ティータ
声が付いて損したと思うキャラその1。とは言え攻撃力の高さは相変わらずなので雑魚殲滅戦にはもってこい。個人的にはアガットとつるんでるよりもレンとつるんでる方が好きだったよ。なのでもうちょっとレン戦で何かあると良かったんだけどなー。エステルがメインだったからなー。エステルがレンを抱っこしてるとこに駆け寄ってティータも抱きつくとかでも良かったんじゃね?はぅ〜、ドキドキしちゃった。
ジン
影の薄い人。性能は高いのに。でも固有敵がいるから、存在感はありましたよ。ボス戦で真・龍神攻は必須だよなー。しかし泰斗流関係の人たちは、のきなみキリカさんに全部持ってかれた様な気がします。俺の中で。
クローゼ
イベントはあった方なんだけど、ちょっと印象が薄いか?怪盗紳士という固有敵もいたものの、因縁が薄いのでイマイチその辺の価値も見出せなかったし。しかし今回は最強の魔法使いキャラか。装備を変えるの面倒なのでオリビエとケビンが男専用アイテムの取り合いになるんだけど、女専用アイテムのATS重視物を全部つぎ込めるし。アーツがどうも赤をつけにくいんだけど、4元素以外の魔法で普通に戦えるから問題なし。ラストはクローゼかキャラの因縁でケビンかと思い、剣帝にはクローゼでいくかと思ったら、うっかり最後までなだれ込んでしまってラスボス戦メンバー。「うらやましい」ワロス。きっとブライト家でもヨシュアの部屋ではわはわしていたに違いないと妄想。パンちらあり(笑
ケビン
新キャラ。バレバレなくらい最初から裏のありそうなキャラだった。気を使ってワイスマン戦には連れてこうと思ったのになぁ。特徴的にオリビエと被るので、オリビエの居ない時はケビン、と思ったら8章では揃っていなくなるのでほんと役たたねー。
レン
次回作に期待します。ティータとのコンビキボン。
ジーク
きっとハヤブサはこの世界では最強の魔獣。
カシウス
ハーケン門まで来てくれたんなら、リベル=アークまできてくれてもいいじゃん。最後は軍服脱いでレグナートに乗ってきてるんだし。
レナ
4章の過去偏は良かったよね。いい家庭だなブライト家。
ユリア
最後のメンバーに入ってくれたら楽だったのになー。
ミュラー
最後のメンバーに入ってくれたら楽だったのになー。
ジョゼット
声が付いて損をしたと思うキャラその2。オリビエを魔法戦闘重視にして導力銃最強はこっちに持たせたけど、結局スペックが微妙過ぎ。グロリアスからの救出作戦だけ使った。なのでSクラ見ずじまい。というか、他にもSクラ見ないで終わった奴いるし。そういえばグロリアスはどうなったのかね。
キール
こいつもなんとなく子安キャラだよなぁ。裏がないタイプの。声がないのが惜しまれます。
ドルン
声がないのが惜しまれます。
アイナさん
酒飲みイベントは面白かったなぁ。この辺のキャラにスポットを当てるブレイザークエストがもっとあればよかったのに。そういえば、ギルドの受付って元ブレイザー?実力はどんなだったんだろう。
メイベル市長とリラ
ギルドまで挨拶しに来てくれる市長はメイベル市長だけ!専用クエスト用意してくれてありがとう。この百合ップルはガチ。なんかアガットとフラグが立ってるみたいなんですけど。でもメイベル×リラ。
キリカさん
単純にギルドの受付中での戦闘力はNo.1か?エルナンも涼しげな顔して強そうだけど。円月輪駆使して一緒に戦って欲しかった。
フィリップ
イベント戦闘やって欲しかったな。
シード
イベントでの戦闘ではアーツを出させずに勝ったのだが、実は強いんだな。
リシャール
あっさりカシウスの後継に納まってそうなんですけど。
ワイスマン
イオリア声&アナザーディメンション&せきしきめいかいは。何かの力を感じる。
レオンハルト
露骨なまでにいいひとフラグを立たせまくってるので、むしろ笑えた。剣×牙と牙×剣はどっちが人気ですか?(笑
カンパネルラ
No.0って時点で怪しかったし。
ルシオ
最初に聞いた暗黒面に落ちた理由には「えー」と思ったけど、ちゃんと落ちがついたので良かった。普通に戦ったから強かったかもしれないけど、意外なところに仕掛け破りがあったので特に問題なし。
ヴァルター
弱かった‥‥悲しいほど弱かった‥‥。
ブルブラン
関俊彦の声が聞こえる。こっちもルシオラ同様の仕掛け破りがあったので問題なし。
リノンさんとキディさん
エンディング後の諸市漫遊したかった理由の一つ。リノンさんはきっと勝ち組。キディさんも多分勝ち組。
アントン
頑張れ><

キャラ多過ぎだっつーの。他にも色々ありますよ、ボースマーケット外にる男の子と女の子とか。